創業70年、世界一のモータ始動器専門メーカーを目標に取り組んでおります。

電光方式の特徴

ここが違う!電光式始動器 ~切り替えサージを発生させないために~

電光工業はいろいろなトラブルを引き起こす切り替えサージを避けるため、下記の独特な方式を採用、この問題を解決しました。
サージを発生させないで、いかにスムーズに運転に移行させるかに工夫があります。

【しくみ】

弊社製のコイルを使用した始動器は全て、電光独特の磁束消去方式を採用しております。
始動から運転への切り替え時のサージがでません。切り替えサージを防ぐ為に下図の様に工夫を致しました。

電光方式リアクトル始動器は第1図に示すように、主巻線T1と二次巻線T2が同一鉄心に逆向きに巻かれており、等価の逆インピーダンスを持っています。始動時には52MCを投入して主巻線T1により始動電流を抑制して始動します。回転が上昇して主回路電流が減衰した時点で42MCを投入すると、二次巻線T2に電流が分流し、そのとき磁束はお互いに相殺されて磁路は無誘導回路となり、リアクタンスは消去されて全電圧運転に移行します。
第3図の従来型のリアクトル始動器の場合、42MC(主回路用52MCと同容量必要)を投入してリアクトルコイルを直接短絡しますので、リアクトルの残留電圧によるIxと位相の違う電源よりのIとが複合した電流となり、42MC→モータに流入します。そのため42MCに大電流が流れたりチャタリングを起こしたりし易く、不安定な状態になり焼損等の事故が発生します。
電光方式リアクトル始動器はT1にI1、T2にI2の電流が分流され、その位相も変わることがなく、42MCにはT1/T2のインピーダンスに相応したI2が流れますので、小型のMCが採用可能で上記のような不安要素は全く無く、安心して使用できます。
無誘導回路方式にすれば始動から運転への切り替え時に主回路を断路することなくスムーズに移行できます。もし主回路の始動電流が十分に減衰しないうちに42MCを投入することがあっても、従来のリアクトルのような直接短絡ではなく主巻線・二次巻線間の相互誘導作用を利用した間接短絡である為、衝撃電流は少なくなります。また、負荷へのショックアブソーバーにもなるので、従来型リアクトル方式の最大の欠点が解消されました。42MCは流れる電流が分流により減少するので、小さなMCにすることが出来ます。
さらに高圧用では、第2図のように二次巻線T2は電気的に独立しているので42MCが低圧用スイッチで済み、省スペース化でき経済的です。
Vスター、VTスター、Cスター等電光工業の始動器は全てこの応用により、磁束をお互いに相殺して無誘導回路とし、リアクタンスを消去して全電圧運転に移行する方式となっています。

【メリット】

電光方式だから可能となった、さまざまなメリット!

湿気を呼び込まず絶縁の劣化を防ぐ 従来式は、始動時の熱が運転に切り替わって冷える過程で湿気を取り込んでしまい早く痛みます。
電光式は、常時通電なので湿気を寄せ付けず、逆にヒーターの代わりを担っているとも言えます。
絶縁の劣化を防ぎ寿命が延びる 従来式は、多頻度の場合痛みが激しいです。
電光式は、分流打ち消し方式なので長寿命です。
湿気を呼び込まず絶縁の劣化を防ぐ 従来式は、始動時の熱が運転に切り替わって冷える過程で湿気を取り込んでしまい早く痛みます。
電光式は、常時通電なので湿気を寄せ付けず、逆にヒーターの代わりを担っているとも言えます。
雷サージによるモータの損傷を防ぐ 従来式は、電源と電動機が直接短絡なのでサージが心配です。
電光式は、始動器コイルがサージを引き受け、電動機を守ります。
運転用42MCの小型化・省スペース化 従来式は、運転用42MCは始動用52MCと同容量が必要です。
電光式は、分流方式なので42MCが小さくでき経済的です。

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