創業70年、世界一のモータ始動器専門メーカーを目標に取り組んでおります。

電光製品を導入済みの皆様へ

始動器の寿命管理は万全ですか?
安心安全管理を行い企業価値を高めましょう!

日頃から弊社製品をご愛用頂きましてありがとうございます。
創立以来長く始動器のみで事業を継続出来るのも皆様のご支持の賜物と大変感謝申し上げます。

ところで弊社電光式消磁型始動器は大変丈夫で長寿命であるとご好評でございますが、やはり経年劣化という宿命からは逃れられず、いずれ不具合を発生し交換の必要に迫られます。
始動器の寿命は、同じ静止型電気機器であるトランスと少々事情が異なりまして、実は電動機の大きな始動電流を多頻度に渡って減衰させるというかなり過酷な使命を帯びています。
トランスが30年や物によっては40年程度使用されている例もあるようですが、始動器は20年程度が目安です。
もちろん環境により左右され30年以上使われている始動器もございますが限界を超えております。
そこで、交換をご検討の場合や始動時に普段と何かおかしいなと感じられましたら是非ともお声掛けください。
症状をお伺いし対策についてご提案させて頂きます。
交換までの確認の仕方などを簡単にご案内させて頂きます。

始動器の確認の仕方

型式と製造番号などを教えて下さい。
完成図書の試験成績書に書いてあります。
または、始動器の銘板に書いてあります。
型式には左のような種類があります。

型式 形状 種 類
形 – 式 販売受け渡し時の姿
KR-1P コイル単体 リアクトル始動器(低圧)
Rスター(1分定格)
KR-1U ユニット型
KR-1S ケース収納型
KR-1TVA 始動盤型
KR-3P コイル単体 リアクトル始動器(低圧)
Rスター(3分定格)
KR-3U ユニット型
KR-3S ケース収納型
KR-3TVA 始動盤型
KN-3P コイル単体 リアクトル始動器(高圧)
Nスター
KN-3U ユニット型
KN-3S ケース収納型
KN-3TVA 始動盤型
KC-P コイル単体 コンドルファ始動器(低圧・高圧)
Cスター
KC-U ユニット型
KC-S ケース収納型
KC-TVA 始動盤型
VVS-P コイル単体 特殊コンドルファ始動器(低圧・高圧)
Vスター
VVS-MU ユニット型のパネル部分
VVS-T0 ケース収納型
VVS-TVA 始動盤型
MVS-P コイル単体 低圧特殊コンドルファ始動器
ミニVスター(7.5kW以下)
MVS-MU ユニット型
MVS-T0 ケース収納型
MVS-TVA 始動盤型
VTS-P コイル単体 可変トルクリアクトル始動器(低圧・高圧)
VTスター
VTS-U ユニット型
VTS-T0 ケース収納型
VTS-TVA 始動盤型
RS-1P
※2P、3Pも有
コイル単体 リアクトル始動器(低圧・高圧)
RS型(バイパス式)
RS-TVA 始動盤型
SH-30160(例)
※3kV 160kWの例
コイル単体 リアクトル始動器(高圧)
SH型(バイパス式)
SH-TVA 始動盤型
KS-1P
※2P、3Pも有
コイル単体 コンドルファ始動器(低圧・高圧)
KS型(バイパス式)
KS-TVA 始動盤型

※始動盤型の型式は、数通りありますが、式にTがつくと盤型を表します。

新旧型式の比較(電光式:消磁型のみ)

旧型式 現型式 形状 種類
KW-TRP KR-3P コイル単体 低圧リアクトル始動器
Rスター
KW-TRU KR-3U ユニット型
KW-TRA KR-3S ケース収納型
FAS-A KR-3TA 始動盤型MCB無
FASn-A KRn-3TA 始動盤型MCB付
KA-TRP KN-3P コイル単体 高圧リアクトル始動器
Nスター
KA-TRU KN-3U ユニット型
KA-TRA KN-3S ケース収納型
FAS-VA KNv-3TVA 始動盤型PF無
FASp-VA KNvp-3TVA 始動盤型PF付
KC-TRA KC-S ケース収納型 低圧コンドルファ始動器
Cスター
FASc-A KC-TA 始動盤型MCB無
FAScn-A KCn-TA 始動盤型MCB付
KC-TRA KC-S ケース収納型 高圧コンドルファ始動器
Cスター
TASc-VA KCv-TA 始動盤型PF無
TAScp-VA KCvp-TA 始動盤型PF付

※新旧型式は、必ずしも一致しない場合があります。
正確には製造番号をお知らせください

以下の様な方法で弊社製始動器であることを確認します。

試験成績書で型式と製造番号を確認する

銘板で確認する

銘板の例

既設の型式が電光の型式一覧に無いときがあります。過去に型式変更した機種がありますのでこちらでご確認ください。

更新交換する場合の注意点

仕様を確認する

型式が同一であっても製造年月が古い場合は、現在の仕様と寸法や取り付けピッチが異なる場合があります。
標準品でも軽微な仕様変更がございますので、現在の図面と照合をお願いします。
ホームページからダウンロードできます。

寸法・回路図・取扱説明書

更新交換する場合の注意点

■新型α-Beat (SDS型)は、3線式です。

制御電源は52開閉器の1次側から入力してください。

■旧型α-Beat (ACS-LFS型)は、3線式と6線式がありました。

6線式は今は廃番ですので、現行品とそのまま交換できません。
6線式を更新する場合はお問い合わせください。

電動機の始動電流値を確認する

電動機も交換する場合は、電動機の始動電流値をご確認ください。
始動器は、電動機の始動電流を減衰する役割なので、始動器の容量は電動機の始動電流値から選定してまいります。
特にトップランナーモータ(高効率モータ・IE3モータ)の場合、始動電流値は従来の6~7倍よりも高くなる傾向にあります。
約8~10数倍。
始動器の同一容量の単純交換でよいのかどうか、今一度ご確認ください。
弊社の始動器は、定格電流値の6倍を始動電流値と定めて設計しております。
定格電流値は、図面からご確認ください。

寸法・回路図・取扱説明書

他社製始動器だったら

弊社の型式一覧に無かった場合、他社製品かもしれません。
その際でも他社様型式や、下記の要項をご連絡ください。相当品をご案内いたします。

  • 電動機の電圧
  • 電動機の定格電流
  • 電動機の直入れ時始動電流
  • 電動機の容量kW
  • 電動機の直入れ時始動時間
  • 頻度
お気軽に
ご相談ください。
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始動盤の耐用年数について(更新の目安)

始動盤の寿命は使用条件、保守状況、周辺環境などにより大幅に異なりますが
下記更新目安の年数を参考にして設備(部品・始動器)の更新をご検討ください。

表の更新目安欄は、日常点検を行いながらの更新目安なので、放置しておいて20年持つというものではありません。

部品名 更新推奨時期 点検目安
箱体 20年 推奨1回/年
ブレーカ 15年 推奨1回/年
電磁開閉器(電磁接触器) 10年 推奨0.5~1回/年
リレー 10年 推奨0.5~1回/年
タイマー 10年 推奨0.5~1回/年
始動器本体 20年 推奨1回/年

点検される場合は、以下を目安にチェックしてみてください。

<点検項目> <点検内容>
回路部分 主回路部の加熱変色はないか。
ブレーカ 動作不良はないか
電磁接触器 接点の荒れ損傷はないか。
始動器本体 絶縁物が剥離していないか。
メガーが落ちていないか。
共通事項 ボルト螺子の緩みはないか。
腐食性ガスはないか。
塩害地区ではないか。
周囲温度許容値以下か(最高40度、日平均35度)
相対湿度が45%~85%以内にあるか。

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