創業70年、世界一のモータ始動器専門メーカーを目標に取り組んでおります。

設計事務所の皆様へ

コスト削減、環境にやさしく!そして、社会の強靭化へ向けて

皆様お気づきのように年々激しくなる自然災害例えば大雨洪水地震噴火落雷などによって社会インフラが機能停止し損害が増加傾向にあります。それに備えて生活の基盤となる電力供給について広範囲のネットワークの復旧まで待たずに活動を再開させるための非常用電源装置、自家発電機はいよいよその必要性が認識され新設や増設、整備が重要な課題と考えます。外に頼らず常用も検討されるでしょう。ただ確保すべき負荷設備がモータ駆動の場合、その始動電流によって発電機が大きくなるため必要とはいえ経済面もいざ導入となれば無視できません。

そこで発電機容量を小さくするモータ始動器「特殊コンドルファ・Vスター」をご利用ください。「特殊コンドルファ始動器・Vスター」を使えば、自家発電機が小型化でき、イニシャルコストが削減できます。小さい、ということは、工事費、設置スペース、維持費、CO2排出量も低減でき負担軽減が実現でき社会の強靭化が進みます。
弊社は少しでもそのお手伝いができればと努力し、皆様からのお声掛けをお待ちしております。

発電機容量の計算について、幾つかの事例をご紹介いたします。

事例1

某高層マンションで、非常用自家発電装置の容量計算が必要でした。負荷設備のリストは右のような内容でした。

従来通りのスターデルタ始動方式で計算したところ、約450kVAとなってしまい、スペース的にも経済的にも負担が大きいことがわかりました。

そこで弊社に、発電機容量をもう少し小さく出来ないかとご相談を頂き、一部の容量の大きな負荷に特殊コンドルファ始動器Vスターを使用した場合の計算をしましたところ、約300kVAに低減できることがわかりました。

→イニシャルコストの縮減に貢献することが出来ました。

負荷設備名 容量kW 台数
共同住宅用スプリンクラーポンプ 15.0 1
屋内消火栓用ポンプ 11.0 1
泡消火用ポンプ 75.0 1
共同住宅用スプリンクラーブースターポンプ 5.5 1
連結送水管用ブースターポンプ 55.0 1
非常用エレベータ 25.0 1
スコット変圧器 6.0 1
合計 192.5 7

事例2

お客様より以下の様なご相談を頂きました。やり取りを再現してみます。

ポンプの始動方法が全電圧起動なのに、発電機の出力計算を誤ってスターデルタ始動で算出したため、大幅に電源容量が不足してしまいました。
発電機容量を上げようにも工事費用の追加が認められないため、始動方法をスターデルタに変更しようとしたが、これも始動盤の購入・2次側配線工事の発生による費用追加となり、何かいい方法がないかと調べていたら御社のVスターを見つけました。資料カタログ等いただけますでしょうか。

容量:37kW 極数:2P 用途:送水ポンプ
電圧:AC400V 周波数:50Hz です。

カタログ・資料等送付致しました。

資料の送付有難うございました。
昨日、全電圧始動で計算した発電機メーカーの最終業者の見積りが届きました。
金額をみてやはり全電圧始動の容量の発電機は、購入不可であると判断しました。
当初の発電機購入予算より100万円以上の増額なり、値引きして購入したところで電気工事費も厳しいため、全体予算を超過してしまいます。
発電機出力計算の始動条件通り、スターデルタで始動に変更を考えま したが、配線工事に費用が掛かり得策ではないと判断しました。
色々調査したところ御社のVスターに行き着き、検討したところです。

価格、図面、仕様書、納期等相談、打合せしました。

御社のVスターの導入を考え、発電機の選定をVスター始動で再計算/再見積りしてもらっているところです。
金額も仕切り価格まで提示して頂き、助かりました。
この金額であれば、Vスター設置工事に費用が掛かりますが、直入れ起動の容量の発電機を購入するよりは、大幅に費用を削減することが可能です。

発電機容量計算書を作成、提出しました。
発電機81.4kVA以上、の発電機容量でOKとなります。
計算結果は右のとおりです。

御社のVスターでの始動容量計算にて、81.4kVAと算出されたため、発電機の容量選定は100kVAとなりました。
当方は極力、発電機容量を節減したかったため、冷凍機用圧縮機3.7kW×2台(自動温度制御運転)についても同時起動しないようシーケンスの改造を検討していました。
今回、18.6kVAの余裕が出来たため3.7kW×2台の同時起動は問題ないでしょうか?
昨日も容量計算をお願いしましたが、こちらも併せて計算をお願いします。

訪問して見積書、計算書を提出しました。
直入れで計算
※こちらのお客様は、既設の始動器が電光工業製で、長く使っており実績あり、ネットで見て、Vスター検討はじめたということでした。次期で別件138kVA発電機もあるので、37kW2台もVスターを検討して頂く、と、お付き合いは継続しております。

事例3

お客様より以下の様なご相談を頂きました。やり取りを再現してみます。

貴社のVスターの採用を検討しており、メールさせていただきました。
某下水処理施設の建設工事で、150kWのポンプ(AC400V)を施工するのですが、添付のトルクカーブの通り、機械メーカーより、特殊コンドルファでも起動できないと言われております。

14Poleもあり、始動電流は70%に切り替えると200%になり、トルク特性も負荷トルク特性と重なりそうで、80%は必要と言われています。 70%の始動時間を延ばすことによって、慣性トルクが得られて起動させることはできませんでしょうか?

一方、自家発の容量計算では、特殊コンドルファで起動できそうなのですが、80%始動にすると起動できない計算結果となりました。
また、70%で始動時間を延ばすと、200%の電流が数十秒流れ、自家発は過電流でトリップしてしまいます。
貴社のVスターを採用して、150kWポンプが商用受電でも自家発でも起動させることは可能でしょうか?
インバータ起動に変更する案も出ておりますが、寿命も短くメンテナンスも必要なため、何とかVスター始動で進めたいと考えております。お忙しい所、お手数おかけしますが、ご検討いただきたく宜しくお願い申し上げます。

1号雨水ポンプトルクカーブは、Vスターの標準タップによる検討です。
上記ご懸念の通りです。(標準タップ=50%→70%→100%)
こうした場合は、1号雨水ポンプ特殊コンドルファ資料のように、高いタップのVスターを作り対応します。

図のように、60%→80%→100%というタップを設けます。
2段目は80%タップですので、トルクは、直入れの(80%)×(80%)=64%確保され、加速トルクに余裕が生まれます。
約3~4秒で始動します。

一方、始動電流は、(60%)×(60%)=36%に低減できます。
2秒後に加速電流が流れますが、発電機は初期始動電流によりエンジンが応答済のため、電圧は復帰しているので、電圧降下量は1段目相当ですみます。
なので、発電機容量計算の係数は、初期始動電流値 C=0.36 にて計算出来ます。
この係数を用いた計算書を添付致します。

掲記の件、添付の通りご検討いただきましたVスターについて、
採用させていただく方向で進めたいと思いますので、見積書のご提出をお願いいたします。

※その後、ご採用に進みました。

Vスターの特徴や仕組み

特 徴

小さな始動電流

始動電流を非常に小さく抑え電源容量を大幅に節減できます。発電機の小容量化が可能になることで排気ガス、騒音の低減もできシステム自体も安価で済みます。始動時の商用電源電圧低下・フリッカ等の対策にも有効です。

十分な始動トルク

電流を抑えると始動トルクも小さくなってしまいますが、Vスターは始動トルクが直入れの約半分も取れて安心です。

円滑な移行

始動から運転への切り替え時に主回路を断路することがなく、スムーズに移行します。

長い寿命

電光独特の磁束消去方式なので、頻度に強くコイルの劣化を防ぎ長寿命です。

メリットその1 … 発電機が小さい

メリットその2 … トルクが大きい

詳しくはこちら

安心のVスター

認定・推奨を受けていますので安心して導入いただけます!

「特殊コンドルファ始動器・Vスター」は、皆様のご採用ご支援によりまして、
お陰さまで以下の様な各種機関や官庁様より認定を頂いたり、仕様書に掲載して頂いたりしております。ご紹介いたします。

下水道施設計画・設計指針と解説

公益社団法人 日本下水道協会の「下水道施設計画・設計指針と解説」前編に掲載されております。
〇5.4.3 始動方式の項で、第4節 電動機 表5.4.10に、「特殊コンドルファ始動」が表記されております。

施設機械工事等共通仕様書

農林水産省の「施設機械工事等共通仕様書 農水省農村振興局整備部設計課」について、この仕様書が令和2年4月に改定されました。
本書の、第6章 用排水ポンプ設備 第9節 監視操作制御設備及び電源設備 6-9-3 監視操作制御設備 5.動力供給機能 (5) に、新たに「コンドルファ(特殊含む)始動」として追加されました。

電気設備計画設計技術指針(高低圧編)

農林水産省の「計画設計技術指針等(施設機械設備等)1.電気設備計画設計技術指針
(高低圧編)について、この指針が令和元年9月に改定されました。
本書の、第3章 機器の選定 3.1.3 誘導電動機の始動方式 (1) かご形誘導電動機の始動 表3.1-11に、新たに「特殊コンドルファ始動」が追加されました。

土地改良事業計画設計基準

農林水産省の「土地改良事業計画設計基準及び運用・解説設計」は、国営土地改良事業の実施に当たり、施設の設計を行う際に遵守しなければならない基本的な事項等を定めたものです。
この基準設計「ポンプ場」が平成30年5月22日改定されました。
本書の、第6章 主原動機の設計 (3)電動機の始動方式 表-6.3(255ページ)に、新たに「特殊コンドルファ始動」が追加されました。

NETIS(新技術情報提供システム)

NETISとは、国土交通省が、新技術の活用のため、新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として、新技術情報提供システム(New Technology Information System:NETIS)と名付け整備したものです。
NETISは、国土交通省のイントラネット及びインターネットで運用されるデータベースシステムです。
特殊コンドルファ・Vスターは、NETIS登録製品です。
登録製品を採用すると、入札等に多くのメリットがあります。
NETIS登録番号が、令和2年3月、KT-140120-A から  KT-140120-VE に評価されました。
下記をクリックしてください(検索キーワードにVスターと記入・検索する)
https://www.netis.mlit.go.jp/NETIS
https://www.mlit.go.jp/common/000024794.pdf

NEGA C 201

これは、一般社団法人日本内燃力発電設備協会(略称:内発協)(リンク、https://www.nega.or.jp/)の規格のひとつ。
内発協とは (1)自家用発電設備等の性能と品質に係る認証、
(2)自家用発電設備等に係る専門技術者の養成
(3)自家用発電設備等に係る調査研究
を事業とする法人団体。
NEGA C 201とは、負荷から自家発電設備の出力を算定する手順を規定したものです。
発電機容量の計算は、NEGA C201の一般式に基づいて作成された自家発電設備の出力算定ソフトウェア(NH1)を用いて行います。弊社も協会の会員であり計算ソフトでの計算が出来ますので、お声掛けください。

建築設備設計基準

これは、国土交通省が定める基準。国家機関の建築物の必要な品質・性能を確保するために「官庁施設の基本的性能基準を定めるとともに、さらに「建築設備設計基準」において実施設計に関する標準的な手法を定めた基準書です。
本書の、第10章発電設備 表2-7始動時定数(207P~)の始動方式欄に、「特殊コンドルファ始動」として掲載されております。

水道施設設計指針2012

これは、水道技術者の必携書。
この中で、項8.9「自家用発電設備」 619Pにおいて、自家発電設備の出力を算定するには、「NEGA C 201 自家発電設備の出力算定法」を参照する。とあり、こちらは前掲のごとく、始動方式として、特殊コンドルファが選択出来ます。

電気通信施設設計要項(電気編)

この要項書は、国土交通省が所管する河川、ダム、海岸、砂防及び道路に関する直轄事業に係わる電気通信施設の標準的な設計手法を示し、もって、設計業務の効率に資することを目的とした図書です。
本書も、表2.2.2-4始動方式別係数(2-93P)の表に「特殊コンドルファ始動」として掲載されております。

揚排水ポンプ設備技術基準

これは、揚排水機場のポンプ設備の設計、施工、維持管理に必要な技術的事項を定めることにより、当該設備が備えるべき機能等の技術的水準を明確にすることを目的とした図書です。
平成27年2月発行版の、第5章 主ポンプ駆動設備 5-12P ② 始動方式 解説表 5.7 及び、第8章 電源設備 8-20P
解説表8.13始動方式による係数(C)に、「特殊コンドルファ始動」が追加され、現在令和2年1月発行版にも継続掲載されております。

消防認定盤

消防認定盤とは、一般財団法人 日本消防設備安全センターが定める”「加圧送水装置」の試験基準及び判定基準”(消防庁告示第8号)を満たし、認定を受けた装置を言います。
認定区分には、ユニット1~3型(ポンプと制御盤などをまとめたもの)と単独制御盤があります。
弊社は、Vスター(特殊コンドルファ)を用いた消防認定盤を製作販売しております。
また、特殊コンドルファ以外、すべての方式の消防認定盤を製作販売しております。

詳細はこちらをご参照ください。

日本下水道事業団

下水道インフラ事業を実施するための建設や維持管理の際の同インフラ特有の技術的諸課題に対処するため、地方公共団体において必要とされる専門の技術者を共有の職員としてプールする機関として、昭和47年11月に下水道事業センターとして設立されました。
特殊コンドルファ・Vスターは、こちらの設計標準品として扱われております。

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